胸部X線(レントゲン)
- 大動脈石灰化影とは
大動脈にカルシウムが沈着しています。動脈硬化などの場合に見られます。
- シルエットサインとは
同じX線透過度のものが境界を接して存在するときには、その境界線が見えなくなる所見をいいます。
- 大動脈蛇行とは
加齢などのために動脈が硬くなることにより、おこる状態です。動脈硬化や動脈瘤(血管にできるこぶのようなもの)の可能性があります。
- 大動脈弓の突出とは
大動脈の上部はループを描いて走行していますが、そのループが大きく拡大しています。動脈硬化などの場合に見られます。
- 横隔膜挙上とは
横隔膜とは胸とお腹を隔てる筋肉の板のようなものです。通常、呼吸などによって上下しています。これがなんらかの原因で上にあがっている状態です。生まれつき、結腸ガスの増加、肝臓腫瘍などの場合に起こることがあります。
- 肺血管影の異常
肺内の血管が通常の太さと異なるもの。太くなっている場合は心臓機能低下、見えにくい場合は肺気腫などが考えられます。
- 胸水とは
胸部に通常存在しない水がたまった状態です。心不全、肺の炎症、腫瘍がある場合などにみられます。
- 無気肺とは
肺の一部や全体の空気が減少したり、全く入らない部分ができる状態です。
- スリガラス様陰影とは
肺に炎症がある場合などにみられます。悪性のものと区別するためにも詳しい検査が必要です。
- 結節影とは
2~10mm未満の丸い陰影。過去の肺結核、肺腫瘍等の場合にみられます。