検査所見の見方
- 粘膜不整とは
胃の内部の壁が凸凹している状態です。潰瘍、腫瘍などの場合があります。
- 萎縮性胃炎とは
炎症を繰り返すことでしだいに胃粘膜がうすくなり、みぞおち辺りが締め付けられるように痛んだり、胃部不快感や、食欲不振、嘔吐などの症状があります。萎縮性胃炎は胃の老化現象とも考えられますが、わずかですが慢性胃潰瘍や胃がんに進行する場合もあります。
- 隆起性病変の疑いとは
粘膜がもりあがった病変で大きめのものや形がいびつな場合にはポリープではなく隆起性病変と呼んでいます。悪性である可能性が否定できないため、胃カメラ検査が必要です。「疑い」の場合はヒダやバリウムのむらによる陰影のみの場合もあります。
- ひだ集中とは
胃の内側の粘膜のひだが集中していることをいいます。胃潰瘍や、何らかの異常による炎症、まれに悪性の場合もあります。胃カメラでの詳しい検査をおすすめします。
- 皺壁集中像とは
胃の内側の粘膜のしわが集中していることをいいます。胃潰瘍や、何らかの異常による炎症、悪性の場合もあります。胃カメラでの詳しい検査をおすすめします。
- 辺縁不整とは
胃があれていたり、伸縮性が悪くなっている状態で、潰瘍またはその痕跡、まれにがんになって胃の壁の辺縁が、直線でなく、凹凸や粘膜の乱れがみられることを示します。
- レリーフ乱れとは
胃の粘膜にはしわが沢山あって、それをレリーフといいます。レリーフ乱れというのは、しわが不規則になっている状態です。その原因として胃の病気がある場合が考えられるので、詳しい検査を受ける必要があります。
- 粗大レリーフとは
胃の粘膜にはしわが沢山あって、それをレリーフといいます。粗大レリーフというのは、普通より太いしわがある状態です。その原因として胃の病気がある場合が考えられますので、詳しい検査が必要です。
- 胃潰瘍瘢痕(の疑い)
胃潰瘍の治った“きずあと”のことです。良性の瘢痕が多いのですが、早期胃ガンが合併していたり、進行胃ガンが瘢痕に似ている場合もありますので胃カメラ検査が必要です。「疑い」の場合は慢性胃炎のための変形の可能性もあります。
- 胃潰瘍(の疑い)
胃内部の表面の組織が欠損している状態のことですが、悪性の可能性もありますので組織検査を含めた胃カメラでの診断での確定が必要です。潰瘍があれば良性でも治療が必要となります。「疑い」の場合はバリウムのむらによる陰影のみの可能性もあります。