検査でわかること
- 聴力検査
主に純音聴力検査として、小さな音を聞かせて、聞き取れる能力を調べます。聞かせる音の数値が高いと、難聴ということになります。スクリーニング検査として、低音(1000Hz)と、高音(4000Hz)で調べます。また精密検査として、音の高低を細分化(5~7段階)して調べる検査もあります。
- 視力検査
肉眼での裸眼視力あるいは、めがねやコンタクトレンズでの矯正視力を測ります。裸眼視力1.0以上なら矯正の必要のない基準値です。ただし、0.7以上なら日常生活に支障はなく許容範囲です。また、裸眼視力0.7未満は近視か乱視です。適切に矯正しても、裸眼視力が0.7未満の場合は、屈折異常以外の目の病気が疑われますので、眼科医の精密検査を受けてください。
- 体脂肪検査
体脂肪率について微弱な電流を体内に流してその電気抵抗から脂肪率を割り出します。
- 血圧測定
心臓のポンプ機能が正常かどうか、末梢血管の抵抗性の度合い、血管壁の弾力度などを推定できます。
- 身長・体重測定
肥満とやせの度合いを判定する客観的指標となります。BMI(ボディーマスインデックス=体格指数)についてBMI(kg/平方メートル)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
- 便潜血検査
消化管の出血性の病気で、とくに、大腸ガンのスクリーニング検査として使われています。陽性の場合、出血部位および疾患の特定のため、精密検査(注腸、カメラ)等を受けられることをお勧めします。
- PSA
前立腺ガンの発症で増加します。ただし、前立腺肥大症でも高くなることがありますので、他検査との精査が必要です。
- CA125
とくに卵巣ガンの発症の時、顕著に増加します。子宮内膜、子宮頚部のガン、その他の臓器にできるガン、あるいは良性腫瘍でも高値になることがあり、他の検査と合わせて精査する必要があります。
- AFP
肝臓の原発性のガンの場合、顕著に増加します。胃ガンや肝硬変、肝炎、妊娠でも高くなることがあります。
- CA19-9
膵臓や胆管、胆のうがガンの時血液中に顕著に増加します。また、消化管や唾液腺、気管支腺、子宮内膜等でも増加します。膵炎や胆石等で高い場合は、症状の沈静化により減少します。